胃癌手術のロジック-発生・解剖・そして郭清・3
胃癌リンパ郭清 2つの制約
篠原 尚
1
,
春田 周宇介
1
1虎の門病院消化器外科
pp.66-77
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104425
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17 図11(第2回連載)で投げかけた問いをもう一度繰り返す.なぜこれほどまでに,腸間膜の剝離可能層ということにこだわるのか.
担癌臓器の固有腸間膜が胎生5週頃のような単純なヒダ構造を保持していれば,リンパ郭清は「腹膜」というカバーを付けたまま中間脂肪層を主幹動脈基部で切り落とせば事足りる.切り口だけは脂肪がむき出しになるが,これはやむを得ない.
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