特集 外科医のための癌診療データ
臓器別最新データ
11.膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)
膵・消化管NETの非切除・再発例
大塚 隆生
1
,
上田 純二
1
,
高畑 俊一
1
,
水元 一博
1
,
田中 雅夫
1
Takao OHTSUKA
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
pp.307-311
発行日 2012年10月22日
Published Date 2012/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104335
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覚えておきたいデータ
◆膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)では多発肝転移が切除不能の主要な因子となるが,集学的治療によって長期予後が得られる場合もある.
◆根治切除術後の再発部位は肝が最も多く,10年以上の長期経過観察が必要である.
◆2011年に切除不能NETの抗腫瘍薬としてソマトスタチンアナログ製剤(消化管)とエベロリムス(膵)がわが国ではじめて保険収載された.ほかにも臨床試験中の薬剤が多数あり,今後,わが国での切除不能NETの治療は大きく変わっていくことが予想される.
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