特集 外科医のための癌診療データ
臓器別最新データ
6.肝癌
肝癌の診断
金 守良
1
KIM Soo Ryang
1
1神戸朝日病院消化器科
pp.143-149
発行日 2012年10月22日
Published Date 2012/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104307
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覚えておきたいデータ
◆肝癌の診断には,主に腫瘍マーカーとCT,MRI,USなどの画像検査が有用である.
◆原発性肝癌のうち94.0%が肝細胞癌で,4.4%の肝内胆管癌がこれに続く.肝細胞癌は肝内胆管癌に比べ障害肝に発生する.肝内胆管癌切除例のうち,約4割の症例がリンパ節転移を伴っていた.肝外再発部位は肝細胞癌では肺,骨,リンパ節で,肝内胆管癌ではリンパ節,腹膜,肺の順位であった.
◆今後2cm以下肝細胞癌(早期肝細胞癌を含む)の診断においては,2007年以降に保険認可となったSonazoid CEUS,Gd-EOB-DTPA MRIが重要となる.
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