Japanese
English
臨床報告
溶血性貧血を誘因とした胆囊摘出術後肝内結石症の1例
Hepatolithiasis after a cholecystectomy in hereditary spherocytosis:Report of a case
林 泰寛
1
,
北川 裕久
1
,
高村 博之
1
,
藤村 隆
1
,
谷 卓
2
,
太田 哲生
1
Hironori HAYASHI
1
1金沢大学附属病院消化器・乳腺・移植再生外科
2公立松任石川中央病院外科
キーワード:
肝内結石症
,
胆石症
,
遺伝性球状赤血球症
,
腹腔鏡補助下肝切除術
,
MRI
Keyword:
肝内結石症
,
胆石症
,
遺伝性球状赤血球症
,
腹腔鏡補助下肝切除術
,
MRI
pp.1209-1212
発行日 2012年9月20日
Published Date 2012/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104236
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要旨
症例は68歳,男性.以前より黄疸を指摘されており,48歳時に胆囊結石症に対し開腹胆摘術を施行された.今回,上腹部不快感を主訴に近医を受診した際に左肝内胆管拡張を指摘され,当科へ紹介された.精査にて遺伝性球状赤血球症に伴う溶血性貧血を誘因とした肝内結石症との診断に至り,腹腔鏡補助下脾摘および左肝切除を施行した.本症例では溶血性貧血と胆摘後であることが肝内結石症の発症に深く関与していると考えられた.黄疸を有する胆石症の術前には,溶血性貧血合併の有無を考慮する必要があると考えられた.
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