Japanese
English
臨床報告・1
分類不能の重複胆囊にみられた胆囊結石症の1例
A case of cholecystolithiasis in unclassified double gallbladder
内田 洋一朗
1,2
,
川口 雄才
2
,
海堀 昌樹
2
,
福井 淳一
2
,
石崎 守彦
2
,
上山 泰男
2
Uchida Yoichiro
1,2
1仁和会和田病院外科
2関西医科大学外科
キーワード:
重複胆囊
,
胆石症
,
胆囊摘出術
Keyword:
重複胆囊
,
胆石症
,
胆囊摘出術
pp.647-651
発行日 2004年5月20日
Published Date 2004/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100636
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はじめに
重複胆囊は胆囊の先天性形態的奇形であり,Boyden1)によると発生頻度は0.02%と非常にまれな疾患である.本邦では,自験例を含め75例(学会報告例含む,剖検例を除く)の報告があるが,本症例は胆囊頸部において中隔となる胆囊壁が欠損した重複胆囊であり,既存の分類には属さず,これまでに報告がなされていない.胆道系異常を念頭に置いた手術操作の重要性を再認識させられた症例であり,既存の分類に属さない非常にまれな重複胆囊症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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