Japanese
English
臨床報告
大腸癌術後に出現し,脾転移との鑑別に苦慮した脾サルコイドーシスの1例
A case of splenic sarcoidosis which was difficult to differentiate from splenic metastasis of colon cancer
八木 寛
1
,
飯合 恒夫
1
,
島田 能史
1
,
亀山 仁史
1
,
野上 仁
1
,
畠山 勝義
1
Yutaka YAGI
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科
キーワード:
脾サルコイドーシス
,
大腸癌脾転移
Keyword:
脾サルコイドーシス
,
大腸癌脾転移
pp.263-266
発行日 2012年2月20日
Published Date 2012/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103961
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要旨
症例は76歳,女性.便潜血反応陽性を主訴に近医を受診し,下部消化管内視鏡で上行結腸癌を指摘された.当科に紹介され,腹腔鏡下結腸部分切除術を施行された.術後病理診断は高分化型腺癌pSSN1H0P0M0 pStage Ⅲaであった.術後補助化学療法を施行後2年間フォローアップしていたが,術後5年経過時にCTにて脾臓に腫瘤影が出現した.徐々に増加・増大するため大腸癌脾転移を疑い,脾臓摘出術を施行した.術後病理診断は脾サルコイドーシスであった.大腸癌術後に出現し,転移性脾腫瘍との鑑別が困難であった脾サルコイドーシスの1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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