Japanese
English
特集 栄養療法―最新の知見と新たな展開
〔周術期の栄養療法〕
周術期の免疫栄養療法―適応と功罪
Indication and significance of perioperative immunonutrition
土師 誠二
1
Seiji HAJI
1
1近畿大学医学部外科 肝胆膵外科部門
pp.746-749
発行日 2011年6月20日
Published Date 2011/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103583
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【ポイント】
◆免疫栄養療法(immunonutrition)は,術後感染症制御に対して最も有望かつエビデンスレベルの高い栄養学的介入法である.
◆大侵襲手術例や栄養学的リスクを有する外科手術例では,常に適応として考慮されるべきである.
◆免疫増強経腸栄養剤の術前投与は,“preconditioning”の概念からも優れており,必要ならば術後早期からも再開する.栄養剤の組成としては高濃度EPA(エイコサペンタエン酸)の配合が望まれる.
◆重症敗血症併発例に対する高濃度アルギニン配合の免疫増強経腸栄養剤の使用,栄養リスクのない低侵襲手術例での免疫栄養療法の使用についての評価は定まっていない.
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