Japanese
English
臨床研究
当院における大腸手術後SSIの検討
Analysis of surgical site infection after colorectal surgery in our hospital
佐々木 賢一
1
,
澁谷 均
1
,
久木田 和磨
1
,
今野 愛
1
,
河野 剛
1
,
植木 知身
1
Kenichi SASAKI
1
1市立室蘭総合病院外科
キーワード:
手術部位感染
,
SSI
,
大腸手術
Keyword:
手術部位感染
,
SSI
,
大腸手術
pp.1699-1703
発行日 2010年12月20日
Published Date 2010/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103360
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要旨:当院で施行した大腸手術232例を対象とし,大腸手術後SSI発生の危険因子と創培養分離菌に関して検討した.創分類class Ⅲ以上,ASA score Ⅲ以上,NNIS t値以上の手術時間,ストーマあり,緊急手術でそれぞれSSI発生率は有意に高く,腹腔鏡下手術,出血量100ml未満でそれぞれ有意に低かった.創培養分離菌109株の内訳は,Enterococcus属,Bacteroides属を筆頭に腸内由来と考えられる菌が多かった.SSI対策として,腸内細菌の術野汚染を最小限にする努力が重要であると思われた.また,腹腔鏡下手術がSSI対策として有用な手段になる可能性がある.
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