Japanese
English
特集 新しいエネルギーデバイスの構造と使い方のコツ
〔器具の構造と使い方のコツ〕
新しいバイポーラ鉗子―EnSealの登場で新時代へ
Newly developed vessel sealing system: EnSeal opens the door to new era of bipolar forceps
井上 晴洋
1
,
鈴木 道隆
1
,
小鷹 紀子
1
,
里館 均
1
,
伊藤 寛晃
1
,
工藤 進英
1
Haruhiro INOUE
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
vessel sealing system
,
EnSeal
,
バイポーラ
,
止血
,
超音波凝固切開装置
Keyword:
vessel sealing system
,
EnSeal
,
バイポーラ
,
止血
,
超音波凝固切開装置
pp.1514-1517
発行日 2010年11月20日
Published Date 2010/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103315
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨:EnSeal(ジョンソン・エンド・ジョンソン)はこれまでのバイポーラ鉗子では不可能であった外径3mmの細径を実現し,さらに,組織をしっかりと圧挫する能力を有する機構(I-blade)を原理的に確立した.その結果,バイポーラ鉗子が「単なる凝固止血の器具である時代」から,「高い凝固止血能を有しながら切開能を有する新時代」を開いたと言える.超音波凝固切開装置(Harmonic Scalpel,SonoSurgなど)と比較すると,ともに高い凝固止血と切開能力を有しているものの,EnSealは先端での組織の凝固止血が可能である点が最大の長所である.バイポーラ鉗子(EnSeal)を選択するか,超音波凝固切開装置(Harmonic Scalpelなど)をとるかはそれぞれの術者の好みであろう.筆者らはEnSealが商品化して以来,すべての手術に好んで使用している.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.