特集 外科医のための大腸癌の診断と治療
7.大腸癌の化学療法
大腸癌化学療法における分子標的治療薬の役割
瀧内 比呂也
1
Hiroya TAKIUCHI
1
1大阪医科大学化学療法センター
pp.437-443
発行日 2010年10月22日
Published Date 2010/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103306
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■大腸癌化学療法の治療戦略は,CareとCureとに大きく2大別することができる.
■一次治療における3つの検証試験の結果から,抗VEGF抗体薬に比べると抗EGFR抗体薬のほうが,奏効率において上乗せ効果があることが示唆される.
■ICACT2009のコンセンサスでは,Cureが治療目標の患者がwild typeであれば,標準治療レジメンにセツキシマブを併用する.もしmutant typeであればベバシズマブを併用することが推奨されている.
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