特集 外科医のための大腸癌の診断と治療
1.大腸癌の基礎
大腸癌の組織発生と発育進展様式
味岡 洋一
1
Yoichi AJIOKA
1
1新潟大学教育研究院医歯学系分子・診断病理学分野
pp.16-21
発行日 2010年10月22日
Published Date 2010/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103243
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■大腸癌の組織発生には,(1)腺腫の癌化,(2)de novo発癌,(3)鋸歯状ポリープの癌化,(4)炎症性発癌の4つの経路がある.
■炎症性腸疾患を併存しない大腸癌の多くは表面型M癌を初期病変とする可能性が高い.
■炎症性発癌では,平坦または周囲との境界が不明瞭なM病変を初期病変とする可能性が高い.
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