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今月の主題 大腸癌の発育・進展
序説
大腸癌の発育・進展
Introduction
大柴 三郎
1
Saburo Ohshiba
1
1大阪医科大学第2内科
pp.829-830
発行日 1985年8月25日
Published Date 1985/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109830
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- Abstract 文献概要
癌の発育・進展の経過は発癌から癌死までに至る一連の自然歴であるが,便宜上線引きをしてみると,発癌の細胞分子レベルでの仕組みから始まり,癌細胞の発生→癌組織への増殖・発育→癌の顕微鏡レベルでの芽→早期m癌→sm癌→pm癌→進行癌→リンパ行および血行転移→死へと進展する.この経過中のそれぞれの領域に関して興味ある問題は多いが,本誌の特徴から主として病理および肉眼レベルでの癌の推移,すなわち,芽→m→sm→pm→進行癌の範囲に焦点を絞って企画した.
かつて早期胃癌からpm癌,進行癌への発育・進展に関しては本誌あるいは日本消化器内視鏡学会シンポジウムで数回にわたり主題として取り上げられ,病理組織学的立場,肉眼形態学的立場,病態生理学的立場からも討議が行われている.今回はこの大腸癌版を企画したわけである.
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