特集 急性肺塞栓症の最新診療
―外科手術後急性肺塞栓の予防―私たちはこうしている―新潟大学大学院医歯学総合研究科
黒﨑 功
1
,
大橋 学
1
,
飯合 恒夫
1
,
小山 諭
1
,
畠山 勝義
1
,
布施 一郎
2
,
旭 正子
3
Isao KUROSAKI
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科
2新潟大学医歯学総合病院生命科学医療センター
3新潟大学医歯学総合病院生命科学医療センター安全管理部
キーワード:
肺梗塞
,
ガイドライン
,
消化器外科周術期管理
Keyword:
肺梗塞
,
ガイドライン
,
消化器外科周術期管理
pp.319-323
発行日 2005年3月20日
Published Date 2005/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100491
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要旨:新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科における消化器外科手術後の肺血栓塞栓症の現況と,新潟大学医歯学総合病院における肺血栓塞栓症予防ガイドラインについて報告した.肺塞栓血栓症の発生頻度は0.24%(7例)であり,全例が救命された.統計学的には疾患別・手術術式別に差はなかったが,肝胆道系疾患と大腸疾患が各3例を占めた.最近の症例では弾性ストッキングやintermittent pneumatic compression(IPS)の装着例でも発生を認めた.予防ガイドラインは患者のリスクを医療サイドが定量的に把握でき,各科の連携によって迅速な診断・治療が可能になるなどの点で有用であると思われた.
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