Japanese
English
臨床報告
特発性分節性大網梗塞の1例
A case of idiopathic segmental infarction of the greater omentum
宮澤 智徳
1
,
小出 則彦
1
,
藤田 亘浩
1
,
本間 憲治
1
Tomonori MIYAZAWA
1
1新潟県厚生連上越総合病院外科
キーワード:
特発性分節性大網梗塞
,
出血性梗塞
,
女性
,
左側大網
Keyword:
特発性分節性大網梗塞
,
出血性梗塞
,
女性
,
左側大網
pp.1023-1026
発行日 2010年7月20日
Published Date 2010/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103131
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要旨:患者は48歳の女性で,突然の腹痛を主訴に当院を受診した.身体所見上,左腹部に圧痛と反跳痛を認めた.腹部CT検査所見で,胃下方の左側腹壁に接して扁平な脂肪濃度腫瘤があり,辺縁に不正な増強効果があった.以上から特発性分節性大網梗塞と診断し,まずは保存的治療を行ったが,症状が増悪したため翌日に緊急手術を施行した.手術所見では大網の一部が扁平な血腫状の腫瘤となっており,大網を部分切除して腫瘤を摘出した.病理検査所見では,顕著な出血性の背景に脂肪壊死が局所的に存在し,さらに反応性細胞浸潤がびまん性に認められ,大網の出血性梗塞の状態であった.
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