Japanese
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特集 外科医に必要なPET検査の知識―その有用性と問題点
大腸癌におけるPET/CT検査の意義
Significance of PET/CT diagnosis for colorectal cancer
伊藤 雅昭
1,2
,
角田 祥之
1,2
,
甲田 貴丸
1
,
齋藤 典男
1
Masaaki ITOH
1,2
1国立がんセンター東病院大腸骨盤外科
2国立がんセンター東病院臨床開発センター先端医療開発室
キーワード:
大腸癌
,
PET/CT
,
再発診断
,
フォローアップ
,
リンパ節転移
Keyword:
大腸癌
,
PET/CT
,
再発診断
,
フォローアップ
,
リンパ節転移
pp.224-230
発行日 2010年2月20日
Published Date 2010/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102965
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要旨:大腸癌に対するFDG-PET/CT検査は,大きく2つの臨床側面に生かされる.1つは術後フォローアップにおける早期再発診断である.PET/CTのFDG集積による良好な視認性は,従来のCT診断が苦手とした局所再発や腹膜再発の診断能の向上に寄与した.また,術前リンパ節転移診断においては,原発巣よりもやや離れた2群以上リンパ節で良好な診断能を示した.CTやMRIで行われてきたリンパ節径からの良悪性診断には限界があり,SUVのカットオフ値による客観的診断法を加えることにより,診断能は向上しうることが分かった.さらにこのPET/CT情報の3D画像は術前シミュレーションとしても高い有用性を示した.
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