Japanese
English
臨床報告
高度肥満の腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓に対して腹腔鏡下で水圧法によって整復し得た1例
Morbidly obese incarcerated incisional hernia reduced by water pressure using laparoscopy:a case
井上 宰
1
,
石井 正
1
,
初貝 和明
1
,
大原 勝人
1
,
更科 広記
1
,
金田 巖
1
Tsukasa INOUE
1
1石巻赤十字病院外科
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓
,
水圧法
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓
,
水圧法
,
腹腔鏡下手術
pp.1273-1276
発行日 2009年9月20日
Published Date 2009/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102699
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はじめに
腹壁瘢痕ヘルニアに対しては様々な術式が考案されているが,単純縫合閉鎖は再発率が高いため,メッシュを用いたヘルニア修復が望ましいとされている1).さらに近年は腹腔鏡下手術が導入され,再発率が低く合併症も少ないため良好な成績が報告されている1).
今回われわれは,腹壁瘢痕ヘルニアによる小腸嵌頓でイレウスを発症した高度肥満症例に対して,緊急に腹腔鏡下で水圧法を用いて小腸嵌頓を整復し,メッシュでヘルニアを修復し得た症例を経験したので報告する.
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