Japanese
English
臨床報告
回盲部単純性潰瘍の術後再発に対して保存的治療が奏功した1例
A case of recurrent postoperative ileocecal simple ulcer treated conservatively and successfully
小原 靖尋
1
,
高橋 秀光
1
,
今田 俊哉
1
,
門馬 公経
1
,
福田 武隼
1
Yasuhiro OBARA
1
1福田記念病院外科
キーワード:
単純性潰瘍
,
術後再発
,
保存的治療
,
アザチオプリン
,
栄養療法
Keyword:
単純性潰瘍
,
術後再発
,
保存的治療
,
アザチオプリン
,
栄養療法
pp.1277-1281
発行日 2009年9月20日
Published Date 2009/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102700
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はじめに
単純性潰瘍は保存的治療に抵抗し,難治性で外科的切除が行われることが多い.しかし,術後の再発率も高く1),再発後も治療に苦慮する症例も少なくない.今回,メサラジン(mesalazine:以下,5-ASA)およびプレドニゾロン(prednisolone:以下,PSL)の投与に加え,内視鏡的に無水エタノールの散布(absolute ethanol spraying:以下,AES法)を行ったが悪化した術後再発単純性潰瘍の1例を経験した.これに対してアザチオプリン(azathioprine:以下,AZA)の併用投与と栄養療法の併施が奏功し,潰瘍が治癒したので報告する.
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