特集 消化器癌外科治療のrandomized controlled trial
総論―特集にあたって
松井 隆則
1
,
坂本 純一
2
Takanori MATSUI
1
1愛知県がんセンター愛知病院消化器外科
2名古屋大学大学院医学系研究科社会生命科学講座
キーワード:
ランダム化比較試験(RCT)
,
臨床試験
,
外科治療
,
消化器癌
Keyword:
ランダム化比較試験(RCT)
,
臨床試験
,
外科治療
,
消化器癌
pp.743-748
発行日 2009年6月20日
Published Date 2009/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102583
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要旨:ランダム化比較試験(以下,RCT)は大きな情報量を有するエビデンス形成の手段であり,標準治療やガイドラインの決定など,日常の実地診療の根拠として重要である.しかし消化器癌外科治療についてRCTを実施する場合,外科治療に特有な問題点が多数存在しており,他分野に比べてRCTで実証された外科領域のエビデンスは未だ不十分な状況である.本稿では消化器癌外科治療でのRCTの必要性,RCT実施の際に解決しなければならない問題点について概説する.
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