特集 しびれにご用心
エビデンスに基づく対症療法
しびれの代替医療
鶴岡 浩樹
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1自治医科大学地域医療学センター地域医療学部門
キーワード:
代替医療
,
情報収集
,
MeSH
,
ランダム化比較試験(RCT)
Keyword:
代替医療
,
情報収集
,
MeSH
,
ランダム化比較試験(RCT)
pp.744-747
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100416
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Question & Answer
Q:しびれに対する代替医療について,どのような情報を頼りにすればよいですか?
A:代替医療についてもRCTなどの臨床試験の結果で評価する方向にあります.情報源も整備されつつあり,EBMのツールが適応可能となっています.
相補代替医療(complementary and alternative medicine:以下CAM)とは西洋医学以外の医療の総称で,鍼灸・漢方などの東洋医学から健康食品,民間療法,祈祷まで非常に幅広い領域を含む.先進各国で利用者が多いことがわかり,1990年代後半からCAMもRCT(randmized controlled trial)などの臨床試験で評価しようとする試みが始まった1,2).
本稿では「しびれの代替医療」と題し,可能な限りEBMに沿ったアプローチでリサーチ・エビデンスを収集し紹介することを目標とした.漢方薬をCAMに含めるか否かについては,日本では賛否両論あるが,国際的なCAMの概念に基づき本稿では紹介している.またビタミンは主要なCAMのひとつではあるが,前稿で論じられているため,割愛させていただくこととした.
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