カラーグラフ エキスパート愛用の手術器具,手術材料・3
超音波凝固切開装置―SonoSurg X®
金谷 誠一郎
1
,
宇山 一朗
1
Seiichiro KANAYA
1
1藤田保健衛生大学医学部上部消化管外科
pp.289-293
発行日 2009年3月20日
Published Date 2009/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102489
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はじめに
Amaral1)によって開発された超音波凝固切開装置は1992年にわが国へ導入されて以来急速に普及し,現在,腹腔鏡下手術に必要不可欠なデバイスとなっている.凝固・止血と切開が同時にできる一方,周囲組織への熱損傷が軽微であるのが特徴で,創傷治癒のパターンが通常のメスと大差ないとされている1).
本稿では,筆者ら自身が改良に関与した愛用のデバイスである内視鏡下手術用新型ソノサージ(SonoSurg X®:オリンパス メディカル システムズ)の特徴と,腹腔鏡下胃癌根治術での使用の実際,そのコツを紹介する.
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