Japanese
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臨床報告・1
弓部大動脈置換術後のMRSA縦隔炎に対してゲンチアナ・バイオレット塗布と大網被覆によりグラフト温存ができた1例
Salvage of the ascending aorta and aortic arch graft in a MRSA deep sternal wound infection:Successful treatment by gentiana-violet application and omental wrapping
丸山 俊之
1
,
松倉 一郎
1
Toshiyuki MARUYAMA
1
1横須賀共済病院循環器センター外科
キーワード:
胸部大動脈瘤
,
術後縦隔炎
,
人工血管感染症
,
ゲンチアナ・バイオレット
,
MRSA
Keyword:
胸部大動脈瘤
,
術後縦隔炎
,
人工血管感染症
,
ゲンチアナ・バイオレット
,
MRSA
pp.267-270
発行日 2009年2月20日
Published Date 2009/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102486
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はじめに
胸部大動脈人工血管置換術後の縦隔炎,人工血管感染は死亡率の高い重篤な合併症である1).しかも起炎菌がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus:以下,MRSA)の場合には,その強い病原性と組織破壊性から救命はさらに困難と考えられる.今回われわれは,ゲンチアナ・バイオレット(ピオクタニン®)を感染人工血管に塗布して使用し,有用と考えられたため文献的考察を加えて報告する.
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