Japanese
English
臨床報告・1
脊髄損傷に伴う重度便秘に対して腹腔鏡下盲腸瘻造設による順行性浣腸が奏効した1例
A case of severe constipation associated with spinal cord injury successfully managed with a laparoscopic antegrade continence enema procedure
溝尾 妙子
1
,
山川 俊紀
1
,
鈴鹿 伊智雄
1
,
岡 智
1
,
徳毛 誠樹
1
,
塩田 邦彦
1
Taeko MIZOO
1
1香川県立中央病院外科
キーワード:
腹腔鏡下盲腸瘻造設術
,
順行性浣腸
,
脊髄損傷
Keyword:
腹腔鏡下盲腸瘻造設術
,
順行性浣腸
,
脊髄損傷
pp.263-266
発行日 2009年2月20日
Published Date 2009/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102485
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はじめに
脊髄損傷による直腸機能障害患者はしばしば薬剤抵抗性の難治性便秘をきたし,診療に苦慮することが多い.かかる患者に対し,盲腸瘻による順行性浣腸が有用であるとの報告がある1).一般的に盲腸瘻造設術は開腹手術で行われており,腹腔鏡下手術の報告例はわが国では少ない.今回われわれは,脊髄損傷の直腸機能障害による高度便秘患者に対して,腹腔鏡下盲腸瘻造設術を施行し,順行性浣腸が奏効した症例を経験したので報告する.
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