Japanese
English
臨床報告
宿便による腸管拡張を伴った非閉塞性腸管虚血症の1例
A case of nonocclusive mesenteric ischemia with bowel dilation due to fecal retention
村岡 孝幸
1
,
大橋 龍一郎
1
,
溝尾 妙子
1
,
徳毛 誠樹
1
,
山川 俊紀
1
,
塩田 邦彦
1
Takayuki MURAOKA
1
1香川県立中央病院外科
キーワード:
非閉塞性腸管虚血
,
宿便
,
イレウス
,
閉塞性大腸炎
Keyword:
非閉塞性腸管虚血
,
宿便
,
イレウス
,
閉塞性大腸炎
pp.1157-1160
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102675
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はじめに
非閉塞性腸管虚血症(non-occlusive mesenteric ischemia:以下,NOMI)の発症には心拍出の低下もしくは循環血液量の減少などによる血管因子が大きく関与する.心臓手術や血液浄化法における体外循環を契機に発症することが多いとされるが1),そのほかの要因による報告も散見される2).今回われわれは,宿便による腸管内圧の上昇が誘引と考えられたNOMIの1例を経験したので報告する.
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