Japanese
English
特集 十二指腸病変に対する外科的アプローチ
〔治療方針とその治療成績〕
原発性十二指腸癌に対する外科的治療方針
Surgical management of primary duodenal adenocarcinoma
高橋 遍
1
,
小西 大
1
,
木下 平
1
,
中郡 聡夫
1
,
高橋 進一郎
1
,
後藤田 直人
1
Amane TAKAHASHI
1
1国立がんセンター東病院上腹部外科
キーワード:
十二指腸癌
,
膵頭十二指腸切除
,
PSD(pancreas-sparing duodenectomy)
,
十二指腸局所切除
Keyword:
十二指腸癌
,
膵頭十二指腸切除
,
PSD(pancreas-sparing duodenectomy)
,
十二指腸局所切除
pp.1571-1575
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102371
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要旨:原発性十二指腸癌は稀な疾患であり,治療方針に関するコンセンサスは得られていない.近年では診断技術の向上によって早期に発見される症例が増加し,治療方針の整理が必要である.われわれの施設において外科的切除を行った原発性十二指腸癌の20例を対象に患者背景,治療因子,腫瘍因子,予後について検討し,諸家の報告を交え至適術式の選択について考察した.進行癌に対しては膵頭十二指腸切除が標準術式であり,No. 6,No. 8,No. 12,No. 13,No. 14,No. 17を含むリンパ節郭清が望ましい.早期癌においては病変近傍のリンパ節サンプリングを行い,転移陰性を確認することにより,縮小手術でも根治性が保つことができる.正確な術前診断に基づき,根治性と侵襲を考慮した術式の選択が必要である.
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