手術手技
EA法(外痔核切除・内痔核ALTA)を用いた痔核根治治療
鉢呂 芳一
1
,
安部 達也
1
,
小原 啓
1
,
菱山 豊平
1
,
國本 正雄
1
1くにもと病院肛門外科
キーワード:
内痔核
,
ALTA療法
,
EA法
Keyword:
内痔核
,
ALTA療法
,
EA法
pp.1771-1776
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000931
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内痔核硬化療法であるaluminum potassium sulfate and tannic acid(ALTA)療法1)が登場し,早13年が経過した。従来痔核治療における標準術式はLEとされているが,合併症としてわずかではあるが術後痔動脈根部の晩期出血や肛門狭窄などが問題となる。現在,当院ではこれらを回避し得る術式として,同一痔核の外痔核部位をexcision(E)し,内痔核部位にALTA(A)を投与するEA法2)を痔核治療の主軸としている。EA法の有用性(図1)は,内痔核根部まで切り込まないため動脈性の晩期出血は発生しないこと,肛門上皮の切除がLEに比し小さくなるため術後肛門狭窄の発生を最小限にできること,さらには外痔核が優位でない部位はALTA単独治療が行えるため外科的侵襲も軽減できることである。
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