ひとやすみ・38
院内保育所
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.1433
発行日 2008年10月20日
Published Date 2008/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102301
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看護師の労働条件の改善と看護師確保のため,従来より国からの補助を受けて院内保育所が設置されてきた.しかし,利用者の保育料と補助金を合わせても病院の持ち出しが多く,設置する病院はごく稀であった.しかしながら,昨今の看護師不足の対策として,さらに女性医師の増加に伴う医師確保の目的で院内保育所を開設する病院が増えつつある.当院でも昨年から24時間の院内保育を行っている.
当初は子供の数が少なく,預ける看護師にも気恥ずかしさが見受けられた.しかし,子供と一緒に出勤し,休憩時間には子供の様子を見てあやしたり食事を与えたりすることができる.そして,終業時には子供とともに家路に着き,臨時に病院に呼ばれても子供連れで勤務することができる.子供と手をつないで出勤する姿は微笑ましく,最近はある種の誇りさえ感じられ,院内保育所を利用する職員は増えつつある.さらには,育児に忙しい奥さんの負担を減らすために週1回ながら子供を預ける外科医も現れた.
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