Japanese
English
手術手技
完全腹腔鏡下肝後区域切除術
Totally laparoscopic hepatic posterior segmentectomy
白部 多可史
1
,
鶴田 雅士
1
,
森谷 弘之介
1
,
今井 達郎
1
Takashi SHIROBE
1
1幸隆会多摩丘陵病院外科
キーワード:
完全腹腔鏡下肝切除
,
腹腔鏡下肝後区域切除
,
腹腔鏡下肝切除
Keyword:
完全腹腔鏡下肝切除
,
腹腔鏡下肝後区域切除
,
腹腔鏡下肝切除
pp.1473-1476
発行日 2008年10月20日
Published Date 2008/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102311
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はじめに
近年,内視鏡下手術は目覚ましい器具の進歩に伴い,その適応を急速に拡大してきている.肝臓領域も例外ではなく,当初は部分切除や外側区域切除を中心に一部の施設でのみ行われていた腹腔鏡下肝切除術も,適応が拡大され,最近では腹腔鏡補助下の肝葉切除の報告もみられるようになった1,2).しかし,肝実質切離時の出血コントロールやCO2塞栓の合併に対する懸念から,わが国では部分切除を除きそのほとんどが腹腔鏡補助下の手術であり,外側区域切除以外の定型的肝切除を完全腹腔鏡下に施行した報告はほとんどないというのが現状である.われわれは腹腔鏡下肝切除導入時より完全腹腔鏡下に肝切除を行うことを原則としているが,今回,転移性肝臓癌の2例に対して完全腹腔鏡下に肝後区域切除を施行し良好な成績を得たので,その手術手技について報告する.
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