昨日の患者
俺はまだ生きている
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.1308
発行日 2008年9月20日
Published Date 2008/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102278
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生きとし生ける者は必ず死を迎える.しかし,いつ,何が死因で最期を迎えるか,誰も予測することはできない.ただ,人は明日も今日のように続くと信じて生きている.しかし,進行癌という不治の病で死を悟った者は今を大事に生きている.
風の便りに,高校時代の同級生であるHが腎臓癌になり,腎臓を摘出するとともに転移巣である肝切除も行ったと聞いた.さらには多発性骨転移もきたし,予後が厳しいと伝わってきた.しかし,小康状態を得て日常生活に戻ったとのことで,早速有志で同級会を開いた.
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