Japanese
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特集 術前薬物療法は乳癌手術を縮小させるか
術前ホルモン療法と乳房温存術
Neoadjuvant endocrine therapy can improve the rate of breast conservative therapy
指宿 睦子
1
,
山本 豊
1
,
岩瀬 弘敬
1
Mutsuko IBUSUKI
1
1熊本大学医学部附属病院乳腺・内分泌外科
pp.904-912
発行日 2011年7月20日
Published Date 2011/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103625
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【ポイント】
◆術前ホルモン療法の薬剤としてアロマターゼ阻害薬(AI)は有効であり,奏効度や乳房温存率はタモキシフェン(TAM)と比較して優れた成績を示している.
◆乳房温存率改善以外の術前ホルモン療法の意義や至適投与期間などについては不明であり,今後解決すべき課題が多い.
◆術前ホルモン療法はトランスレーショナル・リサーチの宝庫であり,PEPIやKi67を用いた予後予測モデル・因子についての新しい知見に加えて,臨床試験と連動した分子生物学的解析が行われており,今後の個別化治療への応用が期待される.
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