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特集 St. Gallen 2007に基づいた乳癌テーラーメイド補助療法
遺伝子発現プロファイルによる日本人乳癌の特徴
Characteristics of breast cancers in Japanese patients according to the gene expression profiles
紅林 淳一
1
Junichi KUREBAYASHI
1
1川崎医科大学乳腺甲状腺外科
キーワード:
乳癌
,
遺伝子発現プロファイル
,
免疫組織化学
,
サブタイプ
Keyword:
乳癌
,
遺伝子発現プロファイル
,
免疫組織化学
,
サブタイプ
pp.1055-1059
発行日 2008年8月20日
Published Date 2008/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102218
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要旨:第10回St. Gallenコンセンサス会議において,ER,PgR,HER2の三つのバイオマーカーの検査結果を参考に術後補助全身療法を選択することが推奨された.しかし,これらのバイオマーカーだけでは,予後や治療効果の予測には限界がある.そこで乳癌組織における複数の遺伝子の発現を同時に調べるマイクロアレイが開発され,遺伝子発現のプロファイルと予後や治療効果との関連が調べられている.本稿では,遺伝子発現プロファイル研究の流れと,そのなかで注目されている「intrinsic subtype分類」に照準をあて解説する.さらに,本分類の免疫組織化学的アプローチを用いた日本人乳癌の特徴分析に関するわれわれの研究結果についても触れる.
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