特集 乳癌の診断・治療
診断
乳癌
サブタイプ別浸潤癌の画像診断とその鑑別―超音波検査
久保田 一徳
1,2
,
菊池 夕絵
2
,
藤岡 友之
2
,
森 美央
2
,
勝田 玲於奈
2
,
野村 京子
2
,
中川 剛士
3
,
小田 剛史
3
,
笠原 舞
3
,
立石 宇貴秀
2
1獨協医科大学病院 放射線部
2東京医科歯科大学医学部附属病院 放射線診断科
3同 乳腺外科
キーワード:
乳癌
,
サブタイプ
,
超音波
Keyword:
乳癌
,
サブタイプ
,
超音波
pp.463-471
発行日 2019年4月5日
Published Date 2019/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000821
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乳癌は多数の組織学的にも遺伝学的にも異なったタイプの疾患の複合体であり,それぞれの疾患ごとに画像上の特徴がある。超音波診断においては組織型を予測することが良悪鑑別を行ううえでも必要であるが,治療方針の異なるサブタイプごとの画像所見を知ることも重要である。ホルモンレセプター(HR),HER2受容体発現(HER2),Ki-67陽性率などの個別の病理学的因子と画像所見の関係についての検討が以前からなされてきたが,単一の病理学的因子のみが腫瘍の特徴を決定づけるわけではなく,遺伝学的なサブタイプによって画像へ影響をきたすというimaging phenotypeとしての考え方が大切になってきた。最近は包括的にサブタイプと画像所見を検討した結果も報告されてきており,これらもふまえてサブタイプ別の超音波所見について,これまでの組織学的分類ともあわせて解説する。
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