Japanese
English
特集 実践に必要な術後創の管理
感染創の交差感染対策―手指消毒,手袋・ガウン・マスクの適応,個室管理
Anti-cross infection measures in the surgical ward
有馬 陽一
1
,
炭山 嘉伸
1
Yoichi ARIMA
1
1東邦大学医学部外科学第三講座
キーワード:
院内感染
,
術後感染
,
創感染
,
交差感染対策
,
スタンダード・プリコーション
Keyword:
院内感染
,
術後感染
,
創感染
,
交差感染対策
,
スタンダード・プリコーション
pp.951-956
発行日 2008年7月20日
Published Date 2008/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102191
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:感染創の処置にあたっては交差感染防止に努める必要がある.病棟処置時における院内感染対策のうえで重要なポイントは「無菌法・清潔操作の徹底」と「スタンダード・プリコーションの遵守」で,なかでも特に重要視したいのは,手洗いの励行と手袋の使用である.また,スタッフの「清潔側」と「不潔側」の分離が重要である.隔離は交差感染対策上,有効な手段であるが,必ずしも隔離=個室収容ではない.感染源や廃棄物の部分隔離,すなわちカーテンで仕切ったり,あるいは血液・体液・分泌物・排泄物のしぶきや飛沫が生じるケアや処置のときにはガウンやマスクを着用したりすることも有効である.さらに,病棟における処置手順は具体的なマニュアル化で教育効果を高めることができる.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.