Japanese
English
特集 実践に必要な術後創の管理
SSI予防と感染創の全身管理
Prevention of SSI by modulating host defence
福島 亮治
1
,
岩崎 晃太
1
,
小出 泰平
1
,
山崎 江里子
1
,
飯沼 久恵
1
,
稲葉 毅
1
Ryoji FUKUSHIMA
1
1帝京大学医学部外科
キーワード:
surgical site infection(SSI)
,
栄養管理
,
血糖
,
体温管理
,
高濃度酸素
Keyword:
surgical site infection(SSI)
,
栄養管理
,
血糖
,
体温管理
,
高濃度酸素
pp.935-941
発行日 2008年7月20日
Published Date 2008/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102188
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要旨:Surgical site infection(SSI)をはじめとする術後感染の成立は病原微生物(細菌)と,感染を起こす環境および宿主の防御能によって決定される.宿主側における全身管理はSSIの発生を予防するための重要な方策の1つである.具体的には(1)侵襲後の早い時期から経腸栄養を開始する早期経腸栄養法,(2)アルギニンやω-3系不飽和脂肪酸など,免疫を高めるとされる栄養素を豊富に含む免疫増強栄養剤の使用(特に術前から投与することが重要であるとされる),(3)術後48時間以内の厳密な血糖管理(150~160mg/dl以内),(4)手術中の体温低下の防止,(5)術中から術後早期にかけて80%程度の高濃度酸素を投与すること,などが注目されている.
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