Japanese
English
臨床報告
心不全・透析患者に発生した出血性直腸腺管絨毛腺腫の1切除例
A case of hemorrhagic tubulovillous adenoma of the rectum in a hemodialysis patient
久保 秀文
1
,
北原 正博
1
,
兼清 信介
1
,
多田 耕輔
1
,
山下 吉美
2
Hidefumi KUBO
1
1社会保険徳山中央病院外科
2社会保険徳山中央病院病理
キーワード:
血液透析
,
直腸腺腫
,
腺管絨毛腺腫
Keyword:
血液透析
,
直腸腺腫
,
腺管絨毛腺腫
pp.873-876
発行日 2008年6月20日
Published Date 2008/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102177
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はじめに
大腸絨毛腺腫は腺管腺腫よりも悪性度が高いとされ,その癌化率は高率であるとされているが1),絨毛腺腫の報告はわが国では比較的少ない.絨毛腺腫は直腸に好発し,大きくて扁平なものが多く,また癌の併存率も高いためその治療方針に難渋することも少なくない.腺管絨毛腺腫は絨毛腺腫と腺管腺腫の混合型とされ,絨毛成分の割合に応じて癌化率も高くなるとされている1).
今回,われわれは透析患者に発生し,出血を繰り返した直腸腺管絨毛腺腫の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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