坂の上のラパ肝・胆・膵・19
腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術(切除・後編)
大目 祐介
1
,
本田 五郎
1
Yusuke OME
1
,
Goro HONDA
1
1東京女子医科大学病院 消化器・一般外科
pp.1016-1024
発行日 2021年8月20日
Published Date 2021/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213427
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Point
(前編:本文は第18回に掲載)
◆肝十二指腸間膜やCHA周囲のリンパ節郭清は行わず,はじめにGDAを切離してその背側で門脈を露出したら,総胆管はそのすぐ頭側のレベルで確保する.胆囊は胆管空腸吻合後に個別に摘出する.
◆はじめにKocherの授動をして,切除の最終段階まで膵の切離を行わずに膵頸部をhangingし,腹腔鏡によるcaudal viewを活かすことで,SMVの右側・背側に良好な視野を確保する.
(後編)
◆SMAとSMVの周囲では,先に右側からのアプローチでSMVおよびJVと膵鉤部との間を剝離して下膵十二指腸静脈や細かい膵鉤部からの分枝を切離し,その後,左側からのアプローチでSMAと膵鉤部との間を切離する.
◆SMAとSMVの周囲では,背側から腹側,尾側から頭側に向かって,SMA/SMVから膵頭部を剝きあげるように切離を進める.
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