Japanese
English
臨床報告
高齢者完全直腸脱に対して施行した腹腔鏡下直腸固定術(Wells法)+Thiersch法の1例
A case of laparoscopic rectopexy(Wells procedure)and Thiersch operation for total rectal prolapse in an elderly patient
藤井 雅和
1
,
高橋 剛
1
,
戸谷 昌樹
1
,
濱野 公一
2
Masakazu FUJII
1
1済生会山口総合病院外科
2山口大学医学部第1外科
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
Wells法
,
完全直腸脱
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
Wells法
,
完全直腸脱
pp.551-554
発行日 2008年4月20日
Published Date 2008/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102109
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はじめに
直腸脱は老年期の女性に好発し1),社会の高齢化に伴って患者の平均年齢も上昇している2).直腸脱の手術には会陰式アプローチ,経腹式アプローチがある.会陰式アプローチにはGant-三輪+Thiersch法があり,高齢者や全身状態があまり良好でない症例に対しても手術が施行可能であるが,再発率が高いという短所もある.経腹的アプローチは再発率が低いが,疼痛コントロールや侵襲の大きさなどの問題がある.
今回,われわれは開腹術より侵襲が小さい腹腔鏡を用いた直腸固定術+Thiersch法を施行し,経過良好であった症例を経験したので報告する.
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