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あとがき
畠山 勝義
pp.452
発行日 2008年3月20日
Published Date 2008/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102084
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私が新潟大学医歯学総合病院長を拝命して3か月半後の2007年7月16日に中越沖地震が発生し,新潟県の柏崎市を中心に大きな被害を受けました.今回は原子力発電所に近い震源地であり,その原子力発電所にも被害がありました.地震の被害に放射能漏れによる放射線障害が加わったならば,さらに大きな被害が発生しただろうと推測されますが,重大な放射能漏れはなかったようで,不幸中の幸いと言えるかもしれません.
新潟県にとっては前の地震(中越地震:2004年10月23日発生)から3年も経たないうちでの大きな地震でありました.地震発生の約2か月半後の10月5日には新潟大学主催の中越沖地震報告会があり,私は病院長の立場から医療支援活動の報告をしましたが,そのときの地震の専門家(理学部)の報告によりますと,日本海東縁では1964年(新潟地震の年)から2007年の間に11回もの大きな地震が発生していたとのことでした.これはおよそ4年に1回という頻度になります.このデータからみても「地震大国・日本」のなかでも「地震県・新潟」と言えそうです.
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