Japanese
English
臨床報告・1
鼠径ヘルニア術後の神経因性疼痛に鎮痛補助薬が有効であると考えられた1例
Successful pharmacological treatment for neuralgia after inguinal herniorrhaphy:a case report
成田 匡大
1
,
山本 俊二
1
,
岡本 正吾
2
,
坂野 茂
1
,
山本 正之
1
Masato NARITA
1
1神鋼病院外科
2公立甲賀病院外科
キーワード:
鼠径ヘルニア
,
慢性疼痛
,
鎮痛補助薬
Keyword:
鼠径ヘルニア
,
慢性疼痛
,
鎮痛補助薬
pp.427-429
発行日 2008年3月20日
Published Date 2008/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102080
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はじめに
近年,メッシュを用いたヘルニア修復術は鼠径ヘルニア手術の標準術式となっている1).一般に,メッシュを用いたヘルニア修復術の術後創部痛は非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)が有効であり,通常1~2週間で軽快する.しかし,術後ある程度の期間を経ても疼痛が治まらない,鼠径部のいわゆる慢性疼痛をきたす症例が報告されている.
今回,われわれは鎮痛補助薬が有効であった鼠径ヘルニア術後神経因性慢性疼痛の1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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