Japanese
English
特集 安全な消化管器械吻合をめざして
大腸手術におけるfunctional end-to-end anastomosisの工夫
Knack of functional end-to-end anastomosis for colorectal surgery
河原 秀次郎
1
,
小村 伸朗
1
,
矢永 勝彦
2
Hidejiro KAWAHARA
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院外科
2東京慈恵会医科大学外科
キーワード:
機能的端々吻合
,
自動縫合器
,
高位前方切除術
,
double stapling technique
Keyword:
機能的端々吻合
,
自動縫合器
,
高位前方切除術
,
double stapling technique
pp.229-233
発行日 2008年2月20日
Published Date 2008/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102034
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要旨:従来の自動縫合器を用いた機能的端々吻合は,その手技上,左側結腸から直腸の病変に対する手術には用いることができなかった.われわれは,口側および肛側腸管をそれぞれ反対側方向にスライドさせて側々吻合することで,右側結腸だけでなく左側結腸から上部直腸の病変に対しても自動縫合器を用いた機能的端々吻合が行えるSFEEAを考案した.開腹による高位前方切除術74例でSFEEAとDSTを比較すると,SFEEA群がDST群より有意に手術時間が短く,術後合併症,術後吻合部再発はみられなかった.よって,S状結腸から上部直腸の病変に対する手術においてDSTに代わる再建法としてその汎用が期待される.
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