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臨床報告・1
急性骨髄性白血病に合併した微小肝脾膿瘍の起因菌同定に腹腔鏡下肝部分切除術が有用であった1例
A case of acute myelogenous leukemia with hepatosplenic microabscess diagnosed by laparoscopic partial hepatectomy
瀬尾 智
1
,
波多野 悦朗
1
,
松井 道志
2
,
石川 隆之
2
,
猪飼 伊和夫
1
,
上本 伸二
1
Satoru SEO
1
1京都大学外科(肝胆膵・移植外科)
2京都大学血液・腫瘍内科
キーワード:
腹腔鏡下肝部分切除
,
微小肝脾膿瘍
,
急性骨髄性白血病
Keyword:
腹腔鏡下肝部分切除
,
微小肝脾膿瘍
,
急性骨髄性白血病
pp.111-115
発行日 2008年1月20日
Published Date 2008/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102013
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はじめに
急性白血病に対する治療は化学療法の進歩に伴い,よりよい延命効果をもたらしつつある反面,真菌性肝脾膿瘍を合併する症例が増加傾向にある.超音波検査やCTなどの画像診断の進歩は微小肝脾膿瘍の診断能の向上をもたらしたが,真菌同定の困難な症例はいまだ多く,その予後は不良である1).
今回,われわれは急性骨髄性白血病に合併した微小肝脾膿瘍の起因菌同定に腹腔鏡下肝部分切除術が有用であった1例を経験したので報告する.
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