Japanese
English
特集 多発肝転移をめぐって
多発肝転移を見つける画像診断
Diagnostic imaging for multiple metastatic tumors of the liver
鈴木 裕
1
,
阿部 展次
1
,
松岡 弘芳
1
,
柳田 修
1
,
生形 之男
2
,
正木 忠彦
1
,
森 俊幸
1
,
谷 忠伸
2
,
杉山 政則
1
,
尾形 正方
2
,
跡見 裕
1
Yutaka SUZUKI
1
1杏林大学医学部外科
2財団法人結核予防会複十字病院消化器外科
キーワード:
転移性肝腫瘍
,
多発肝転移
,
描出能
,
SPIO造影MRI
,
FDG-PET
Keyword:
転移性肝腫瘍
,
多発肝転移
,
描出能
,
SPIO造影MRI
,
FDG-PET
pp.1167-1171
発行日 2007年9月20日
Published Date 2007/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101814
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要旨:転移性肝腫瘍の取り扱いは「非切除」から「根治可能であれば切除」まで様々である.治療方針の決定のためには質的診断に加え,その部位や数などの存在診断が重要である.USやCTはスクリーニング検査として多くの施設で可能である.しかしながら,その描出能は決して高くはない.現在,非侵襲的で描出能の高いモダリティはSPIO造影MRIやFDG-PETであると思われる.SPIO造影MRIは存在診断には長けているが,質的診断は高くないという欠点もある.また,FDG-PETは検出能が高く,一度に全身を検索できるという利点があるが,高いコストと,試行可能な施設がいまだ少ないという問題点がある.効率的に多発肝転移を検出するには多くの施設で施行することが可能なUSや造影CT,造影MRIなどに適宜,SPIO造影MRIやFDG-PETなどを加えて確診を得るべきと思われる.
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