ひとやすみ・21
病室の同級会
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.862
発行日 2007年6月20日
Published Date 2007/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101775
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- 文献概要
病院には,社会を構成する様々の人々が病を得ては入院し退院して行く.そして,われわれ医療従事者には病気を単に治療するだけではなく,病に悩む患者さんを精神的にも支えることが要求されている.しかしながら現実は,あまりの多忙に治療だけに明け暮れ,患者さんと心温まる交流する機会は少ない.稀ではあるが,今でも心に残る医者冥利に尽きる出来事を紹介したい.
同じ時期に同じ病室に入院していた患者さんたちが,病室の同級会を近くの温泉旅館で開催することにした.ついては元主治医を勤めた私に参加を求めてきた.同級会たる宴会は土曜日の夕方に開催されたため,私は万難を排して参加した.
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