コーヒーブレイク
タバコとアスベスト
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.782
発行日 2007年6月20日
Published Date 2007/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101773
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- 文献概要
当院では,数年後に控えた病院評価機構の認定更新に備えて更新対策委員会を立ち上げました.つぎの更新では院内の全面禁煙が必須となりますが,その対策を検討する過程で,職員のなかに喫煙者が多くいることが浮き彫りとなってきました.発癌をはじめとする「煙害」について敏感であるべき医療スタッフとは言え,その習慣を断ちきれない者もいるということですが,これは神ならぬ人間の弱さということでしょうか.
ところで,最近は報道で目にすることが減ってはきましたが,いまだにアスベスト問題が取り沙汰されています.アスベストに対する長期間の被曝で中皮腫ができるということですが,これまではその良好な断熱性と安価であることから多くの場所で汎用されており,発ガン性の問題が出てくると手のひらを返したように撤去撤去と悪者扱いされ,アスベストにすればこれまた人間の勝手なふるまいと言うことになります.
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