コーヒーブレイク
覚悟をもって言い切る
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.138
発行日 2007年1月20日
Published Date 2007/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101750
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NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」をご覧になっている先生方も多いと思いますが,私も毎回色々と教えられる思いで観ています.毎回心に残る言葉がたくさんあるのですが,そうしたなかでも昨年,特に強い印象を受けたものが表題の言葉です.これは脳神経外科医の上山博康先生の言葉ですが,同じ外科医であり,また番組タイトルが「医者は人生を手術する」という外科医の心をくすぐるようなものであって,番組の冒頭から引き込まれるように観てしまいました.そして,番組で上山先生が発する言葉には今の医療界が忘れている多くのことが含まれているように思わされました.
上山先生が言われたことを要約すると,「外科医というプロであれば,自分ができると思ったことは覚悟をもって言い切る.それだけの責任を持ち努力をするのがプロである」ということになります.また,「患者さんは命を掛けてやって来るのだから,医者も自分の医師生命を掛けてやる覚悟がいる」ということであり,それを支えるものは「医者としての,プロとしてのプライドだ」ということになります.
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