Japanese
English
臨床経験
胃瘻造設後の合併症を予防するための空腸瘻同時造設術
Synchronous jejunostomy for prevention of complications after gstrostomy
大野 敬祐
1,2
,
秦 史壮
2
,
八十島 孝博
1
,
柳内 良之
1,2
,
西森 英史
2
,
平田 公一
2
Ohno Keisuke
1,2
1札幌医新病院外科
2札幌医科大学第1外科
キーワード:
嚥下性肺炎
,
胃瘻
,
空腸瘻
,
嚥下困難
,
PEG
,
胃食道逆流
Keyword:
嚥下性肺炎
,
胃瘻
,
空腸瘻
,
嚥下困難
,
PEG
,
胃食道逆流
pp.1149-1152
発行日 2003年8月20日
Published Date 2003/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101493
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はじめに
胃瘻および腸瘻の目的は栄養投与あるいは胃内容の減圧であり,悪性腫瘍根治切除などのmajor surgeryにおける付加手術として行われることも多い.経腸栄養法は静脈栄養よりも生理的な栄養法であり,かつ安価で管理が簡単なため,患者やその介護者に受け入れられやすい1,2).また,静脈栄養に比べて安全で合併症も少なく,長期にわたり使用可能であり,在宅においても入院中と同等の栄養管理が施行可能である1,2).経口摂取の低下した患者に対して在宅で可能な経鼻栄養法があったが,安全にかつ管理の容易な胃瘻からの経腸栄養法が多用されている.
筆者らは造設後早期の胃食道逆流による誤嚥性肺炎を防ぐ工夫として小開腹下に胃瘻および空腸瘻の一期的な造設術を10例の患者に対して行ったので,その有用性を報告する.
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