連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第115回
外来クリニック2題―公立藤岡総合病院附属外来センター 山鹿クリニック
中山 茂樹
1
,
伊藤 仁志
2
,
藤田 修功
3
,
田中 壯佶
4
,
東瀬 多美夫
5
Shigeki Nakyama
1
,
Hitoshi Itou
2
,
Syukou Hujita
3
,
Soukichi Tnanaka
4
,
Tamio Higashise
5
1千葉大学工学部デザイン工学科建築コース
2株式会社日本設計建築設計群
3日本ヘルスケアテクノ株式会社
4公立藤岡総合病院附属外来センター
5財団法人武田綜合病院経営企画課
pp.435-444
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100827
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新しい外来診療サービスの形態をめぐって
千葉大学工学部デザイン工学科建築コース助教授 中山 茂樹
●経緯と目的
日本の病院は多くの外来患者を受け入れ,その中から入院患者をスクリーニングしてきた.しかし,これらの大勢の外来患者と高度な医療を必要とする入院患者が一つの屋根の下にいて,混在していることによる矛盾は大きい.
一方,大病院志向によってますます増加する患者に対して,外来部は常に混雑している.診療情報提供料の加算や外来再診料の定額化,あるいは非紹介患者の特定療養費の徴収などで,医療提供側・患者側それぞれに対しての経済誘導が行われているが,必ずしも成果を挙げていない.
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