Japanese
English
特集 栄養療法とformula
末梢静脈栄養法(PPN)のformula
Clinical practice and formula of peripheral parenteral nutrition
岡村 健二
1
Okamura Kenji
1
1熊本労災病院外科
キーワード:
末梢静脈栄養輸液
,
中カロリー輸液
,
末梢静脈炎
,
滴定酸度
Keyword:
末梢静脈栄養輸液
,
中カロリー輸液
,
末梢静脈炎
,
滴定酸度
pp.629-633
発行日 2003年5月20日
Published Date 2003/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101385
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末梢静脈栄養輸液(PPN)の定義はなく,従来は「末梢静脈からの可及的高カロリー投与法」とよばれていた.PPNの臨床実地上もっとも困難なことは,比較的大量のカロリーを投与し,しかも静脈炎の発生を抑えるという矛盾した問題をいかに扱うかである.筆者は欧米におけるPPNの現状を参考にして,本邦で実施可能なPPNとして,末梢静脈「中カロリー輸液」を提唱してきた.中カロリー輸液の目的は,経口摂取不能で栄養状態の比較的良好な患者に1~2週間程度の栄養管理を行い,その栄養状態を維持することにある.
以上の点を考慮すると中カロリー輸液の組成は,1日量としてNPC 1,000~1,200kcal,脂肪量1.0~1.5g/kg,窒素量8~10g,総液量2,500ml前後である.
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