Japanese
English
臨床報告 1
コイル塞栓術にて止血しえた直腸杙創の1例
A case of rectal impalement injury bleeding treated by transcatheter arterial embolization
那須 二郎
1
,
高田 登
1
,
前田 将臣
1
,
吉仲 一郎
1
,
原田 和則
1
Nasu Jiro
1
1天草郡市医師会立天草地域医療センター外科
キーワード:
杙創
,
動脈塞栓術
,
会陰部外傷
Keyword:
杙創
,
動脈塞栓術
,
会陰部外傷
pp.131-134
発行日 2003年1月20日
Published Date 2003/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101322
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はじめに
杙創とは古典的には杭のような物体による刺創という意味であるが,今日一般には,本来鈍的な物体が何らかの機転で下腹部に貫入する外傷をいう1).本邦では1927年の布目2)の小児杙創例の報告を蕎矢とする比較的まれな疾患である.今回,筆者らは偶然的な外傷機転で発症した経肛門的直腸杙創例を経験し,その出血に対して血管造影下のコイル塞栓術にて止血し得たので若干の文献的考察を加えて報告する.
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