Japanese
English
特集 外科領域におけるインフォームド・コンセントと医療安全対策
胆道外科(胆囊摘出術)におけるインフォームド・コンセントと医療安全対策
Informed consent and medical safety measure in cholecystectomy
吉利 賢治
1
,
吉川 達也
1
Yoshitoshi Kenji
1
1東京都保健医療公社荏原病院外科
キーワード:
胆囊摘出術の合併症
,
胆囊摘出術におけるインフォームド・コンセント
,
胆囊摘出術における医療安全対策
Keyword:
胆囊摘出術の合併症
,
胆囊摘出術におけるインフォームド・コンセント
,
胆囊摘出術における医療安全対策
pp.193-199
発行日 2007年2月20日
Published Date 2007/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101178
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:胆囊摘出術は胆道外科で最も基本的かつ容易な術式であり,近年は腹腔鏡下胆囊摘出述が主流だが,胆道損傷などの合併症に陥る危険性もあり十分なインフォームド・コンセントのもと施行すべきである.胆石症,胆囊腺筋症,急性胆囊炎,胆囊ポリープなどが適応症だが,無症候例や癌の予防的適応の意義は低い.胆管結石治療は,開腹,腹腔鏡,そのほかの処置を組み合わせ選択されている.胆囊摘出術のおもな合併症は術中胆道損傷,消化管損傷,出血,肺塞栓症などであり,それぞれ術前の病態,解剖の把握と予防対策を行い,手術操作上および術後管理上の留意が重要である.術前のインフォームド・コンセントは,診断,病態,手術の必要性,治療法の選択肢,合併症について簡潔明瞭に行い,患者側が同意のうえ選択すべきである.合併症発生時には迅速な説明対応をすべきである.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.