病院めぐり
ブレストピアなんば病院
難波 清
1
1ブレストピアなんば病院
pp.1363
発行日 2006年10月20日
Published Date 2006/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100979
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1991年,宮崎市内に19床の有床診療所ブレストピアなんば外科を開設しました(現在36床).ここでは乳癌の啓発,検診,再発の診断・治療,そして終末期まで実践することを明確にし,恩師の坂元吾偉先生,秋山太先生を顧問として病理診断を核にした専門医療を開始しました.すべての患者さんから得られる貴重なデータをコツコツと蓄積,整理し,活用し,進歩というかたちで返すことの実現のため,毎日が臨床研究という姿勢で全スタッフが取り組んできました.業務を効率よくこなし,患者さんの安心満足度を上げるという相矛盾するテーマも,様々なシステムを構築し,人を育成することで達成してきました.また,全スタッフがデータ集積に参加するチーム医療や,安全確実な経過観察を可能にする予約管理システムなどの体制も構築し実践しています.内分泌療法の副作用管理を目指した婦人科クリニックも開設しました.開院後10~15年間は主に診断分野で,15年目前後からは治療分野も含めて学会や論文発表などの学術活動を通して積極的に成果を公表してきました.以下に,いくつかの実例を挙げます.
(1)『超』早期乳癌診断システム:正しい病理診断に裏打ちされた視触診,MMG,超音波検査を組み合わせた検診・診断データからMMGと超音波検査の組合せ検診の有用性を証明し,移動検診車(マンモバスTM)4台で全国的な検診を実施中です.
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